介護派遣は週1・日勤のみで働ける?勤務日数とシフトの決め方を解説

「週1日だけ働きたい」「夜勤は避けたい」「今の仕事と掛け持ちしたい」。介護派遣を検討する方から多く挙がる希望です。

結論から言うと、介護派遣は週1日から働けます。日勤のみを選ぶこともできます。派遣は派遣会社と雇用契約を結び、勤務日数や時間帯を契約で決める働き方だからです。

ただし、勤務日数によって社会保険の扱いや有給休暇の日数は変わります。2026年10月には、その基準そのものが変わる予定です。この記事では、勤務日数とシフトの決まり方を、制度の最新情報とあわせて整理します。

介護派遣は週1日から働ける?結論と仕組み

介護派遣は週1日から働けます。派遣会社との雇用契約で勤務日数を決めるため、「週1日」「週3日」「日勤のみ」といった条件を契約に書き込めるからです。

勤務日数は派遣会社との契約で決まる

派遣は、雇用主と就業先が分かれる働き方です。給与の支払いや社会保険の手続きは派遣会社(派遣元)が行い、実際に働く場所は施設(派遣先)になります。

勤務日数や勤務時間は、派遣会社との契約で先に決めます。そのため、勤務先の都合でシフトが増えることは原則ありません。「週2日で契約したのに週4日入れられた」という事態が起きにくいのは、派遣の特徴です。

希望が細かいほど求人数は絞られる

ただし、希望を出せることと、その条件の求人が多いことは別です。実務上は、勤務日数が少ないほど紹介できる求人は減ります。

  • 週4日~5日:求人が最も多く、選択肢が広い
  • 週2日~3日:一定数あり、施設・訪問系ともに見つかる
  • 週1日:求人数は限られる。夜勤専従や単発案件と組み合わせる形が多い

週1日を希望する場合は、曜日や時間帯の融通を利かせると、紹介の幅が広がります。

勤務日数で変わること一覧

勤務日数を決める前に押さえたいのが、日数によって社会保険・雇用保険・有給休暇の扱いが変わる点です。次の表で整理します。

項目 週1日 週2日~3日 週4日~5日
1週間の労働時間の目安 約8時間 約16~24時間 約32~40時間
社会保険(健康保険・厚生年金) 対象外 週20時間以上なら対象 対象
雇用保険 対象外(2028年10月から週10時間以上で対象) 週20時間以上なら対象 対象
有給休暇(6か月経過時) 1日 3日~5日 7日~10日
求人数 少ない 中程度 多い

週20時間が境目になっている点に注目してください。1日8時間勤務なら、週3日で24時間となり社会保険の対象になります。週2日なら16時間で対象外です。

2026年10月から「週20時間の壁」に変わる

短時間で働く人の社会保険のルールは、2026年10月に大きく変わります。収入で判断する仕組みから、労働時間で判断する仕組みへ移行するためです。

月額8.8万円(年収106万円)の要件がなくなる

これまでは、週20時間以上に加えて「月額賃金8.8万円以上」を満たすと社会保険の加入対象でした。2026年10月からは、この賃金要件が撤廃される予定です。

撤廃の背景には最低賃金の上昇があります。時給が上がった結果、週20時間働けばほぼ確実に月8.8万円を超えるようになり、基準として機能しなくなったためです。

介護派遣は時給が高めに設定される傾向があるため、この影響を受けやすい働き方です。時給1,600円で週20時間なら、月の賃金は12万円台になります。

今後のスケジュール

  • 2026年10月:賃金要件(月額8.8万円以上)を撤廃。週20時間以上が基準になる
  • 2027年10月以降:企業規模要件(従業員51人以上)を段階的に撤廃
  • 2028年10月:雇用保険の加入基準が週20時間以上から週10時間以上に引き下げ

2028年10月以降は、週10時間以上働けば雇用保険の対象になります。週2日勤務でも失業給付や育児休業給付の対象になる可能性が出てきます。

130万円の基準は別に残る

注意したいのが、配偶者の扶養に入れるかどうかを判断する「130万円」は別の制度だという点です。社会保険の加入基準が変わっても、この基準は残ります。

扶養の範囲内で働きたい方は、勤務日数と年収の両方から逆算する必要があります。年収の壁の詳細は扶養内で働く介護パート|2026年の年収の壁160万・106万を解説で整理しています。

日勤のみで働きたいときのポイント

日勤のみの介護派遣は選べます。ただし、施設の種類によって求人数に差が出ます。

日勤中心の職場を選ぶ

夜勤がない、または夜勤が少ない職場は次のとおりです。

  • デイサービス(通所介護):日中のみの営業で、夜勤がない
  • 訪問介護:早朝や夜間の訪問はあるが、日中中心の組み方ができる
  • デイケア(通所リハビリテーション):デイサービスと同様に日中のみ
  • 入所施設の日勤専従:特養や老健でも日勤限定の枠がある

訪問介護を派遣で選ぶ場合の資格要件は、訪問介護は派遣で働ける?必要な資格と登録ヘルパーとの違いを解説で確認できます。

時給は夜勤ありより下がる

日勤のみを選ぶと、夜勤手当が付かないぶん月の収入は下がります。同じ時給でも、夜勤を含む働き方とは月収に差が出ます。

収入を優先するか、生活リズムを優先するかで判断が分かれる部分です。夜勤を含む働き方の収入イメージは、介護派遣の夜勤専従は本当に稼げる?で比較してみてください。

掛け持ち(ダブルワーク)はできる?

介護派遣の掛け持ちは可能です。ただし、確認すべき点が3つあります。

1. 派遣会社と現在の勤務先の規定を確認する

まず、派遣会社の就業規則で副業が認められているかを確認します。あわせて、本業がある場合はその勤務先の規定も確認してください。届出が必要なケースがあります。

2. 労働時間は通算される

複数の勤務先で働く場合、労働時間は合算して数えます。労働基準法では、事業所が異なっても労働時間を通算する決まりがあるためです。

2つの勤務先の合計が1日8時間、週40時間を超えると、超えた分は割増賃金の対象になります。後から契約した側が支払う扱いになるのが原則です。

3. 社会保険と確定申告の手続き

両方の勤務先で社会保険の加入条件を満たすと、「二以上事業所勤務届」の提出が必要になります。保険料は2か所の報酬を合算して計算し、按分して負担する形です。

また、本業以外の給与収入が年間20万円を超えると、確定申告が必要になります。

掛け持ちではなく単発で働く選択肢もあります。違いは介護派遣とスキマバイト、どっちが自分に合う?で比較しています。

残業や急なシフト変更への対応

残業は契約で決めた範囲まで

派遣の残業は、派遣契約に定めた範囲内で発生します。契約書に「時間外労働あり」と記載がなければ、原則として残業は発生しません。

残業を避けたい場合は、契約時にその旨を伝え、契約書の記載を確認してください。実態が契約と違う場合は、派遣先ではなく派遣会社の担当者に相談します。

希望は「譲れない条件」と「相談できる条件」に分ける

希望条件は、優先順位をつけて伝えると紹介が進みやすくなります。

  • 譲れない条件:勤務日数の上限、夜勤の可否、通勤時間の上限など
  • 相談できる条件:曜日、施設の種類、時給の下限など

すべてを譲れない条件にすると、紹介できる求人がなくなります。2つか3つに絞ると、担当者も動きやすくなります。

すぐに働きたい場合

急ぎで働きたい場合は、登録時にその旨を伝えてください。派遣は、施設が欠員を急いで埋めたい場面で使われることが多く、就業開始までの日数が短い求人が一定数あります。

週1日でも有給休暇は付く

週1日勤務でも、有給休暇は付きます。労働基準法では、勤務日数が少ない人にも日数を比例させて付与する決まりがあるためです。

条件は「6か月以上の継続勤務」と「全労働日の8割以上の出勤」の2つです。付与日数は次のとおりです。

週の勤務日数 6か月経過 1年6か月経過 3年6か月経過
週1日 1日 2日 2日
週2日 3日 4日 5日
週3日 5日 6日 8日
週4日 7日 8日 10日
週5日以上または週30時間以上 10日 11日 14日

有給休暇は派遣会社から付与されます。就業先が変わっても、同じ派遣会社との契約が続いていれば勤続年数は引き継がれます。

まとめ

介護派遣の勤務日数とシフトについて、要点を整理します。

  • 週1日から働ける。日勤のみも選べる。ただし日数が少ないほど求人は限られる
  • 週20時間が社会保険の境目。2026年10月から賃金要件がなくなり、時間だけで判断される
  • 日勤のみならデイサービス・訪問介護・日勤専従枠が探しやすい
  • 掛け持ちは可能。労働時間の通算と社会保険の手続きに注意する
  • 残業は契約の範囲内。週1日勤務でも有給休暇は付く

勤務日数を決めるときは、収入だけでなく社会保険や有給休暇への影響もあわせて考えると、後から想定と違ったという事態を避けられます。

パートとの違いを整理したい方は介護のパートと派遣、手取りが増えるのはどっち?もあわせてご覧ください。

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