「介護派遣の夜勤って稼げるって聞くけど、実際どうなの?」「16時間勤務なんて体がもつのか不安…」。夜勤で働くことを考え始めた方の多くが、こんな迷いを抱えています。
結論からお伝えすると、介護派遣の夜勤専従は1回の勤務で28,000~37,000円、週2回のペースなら月20万円~30万円近くの収入が見えてくる働き方です。
日勤の派遣と比べて時間あたりの単価が高く、少ない出勤日数でしっかり稼げるのが最大の魅力です。ただし、体力面と生活リズムの適応は避けて通れません。派遣なら担当者から施設の情報を事前に得られるため、失敗を避けやすいのが強みです。
この記事では、実際に働き始める前に知っておきたいこと、多くの人が不安に思う点について解説しましたので、夜勤を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
- 介護派遣の夜勤専従で稼げる金額の目安(日給・時給・月収)
- 1日のタイムスケジュールと施設種別ごとの夜勤の違い
- 派遣で夜勤に入るための条件(日雇派遣の法規制)
記事でわかること
介護派遣の夜勤とは?「夜勤専従」と「シフト夜勤」の違い
介護派遣で夜勤に関わる働き方は、大きく2つに分かれます。
夜勤専従:夜勤だけを担当する働き方
夜勤専従は、日勤には入らず夜勤だけを継続して担当する働き方です。生活リズムを「夜起きて昼寝る」パターンに固定できるため、日勤と夜勤が混在するシフトよりも体調管理がしやすいという声が多くあります。
介護派遣で夜勤専従として働くパターンは、週1~3回の夜勤で契約を継続する形が一般的です。
シフト夜勤:日勤と夜勤を組み合わせる通常シフト
もう1つは、日勤と夜勤が入り交じる通常シフトです。派遣で介護職員として就業した場合、施設のシフトに組み込まれる形で月4~5回の夜勤に入るケースが該当します。時給に加えて1回あたり5,000~8,000円程度の夜勤手当が支給されるのが相場です。
給料はいくら?日給・時給・月収シミュレーション
介護派遣の夜勤で気になるのは、やはりお金の話です。実額で見ていきます。
日給相場:夜勤専従なら1回28,000~37,000円
2026年時点の夜勤専従派遣の日給相場は次のとおりです。
| 資格・地域 | 1回あたりの日給 |
|---|---|
| 無資格・地方 | 25,000~28,000円 |
| 初任者研修・地方 | 28,000~32,000円 |
| 介護福祉士・都市部 | 33,000~37,000円 |
2交替制の16時間夜勤(実働14時間程度)1回で3万円前後を稼げるため、時間あたりの効率は日勤を大きく上回ります。
時給相場:無資格1,350円~、介護福祉士1,600円+夜勤手当
時給ベースの募集の場合、無資格1,350円/初任者研修1,500円/介護福祉士1,600円が目安で、これに1回あたり6,000円前後の夜勤手当が加算されます。深夜22時から翌5時までは労働基準法により25%以上の割増賃金が発生するため、時給はさらに上がります。
月収シミュレーション:週1回なら約12万円、週3回なら約37万円
介護福祉士・日給33,000円の夜勤専従で試算した月収イメージです。
| 勤務ペース | 月の勤務回数 | 月収目安 |
|---|---|---|
| 週1回ペース | 4回 | 約132,000円 |
| 週2回ペース | 8回 | 約264,000円 |
| 週3回ペース | 12回 | 約396,000円 |
週3回入れば、無資格で正社員の介護職員ののボーナス込み年収を大きく上回るペースになります。ただし体への負担を考えると、月8回(週2回ペース)が現実的な上限という声が多いのが実情です。
1日のタイムスケジュール:16時間夜勤の場合
特別養護老人ホームや有料老人ホームで主流の2交替制16時間夜勤の一例を紹介します。休憩2時間を挟んで実働14時間の構成です。
- 16:30 出勤・日勤スタッフから申し送り
- 17:30 夕食の準備・食事介助・服薬介助
- 19:30 就寝介助・排泄介助
- 21:00 消灯・巡回開始
- 22:00 記録業務・見回り
- 00:00 休憩1時間
- 02:00 巡回・体位変換・排泄介助
- 03:00 仮眠1時間
- 05:00 起床介助準備・バイタル測定
- 07:00 朝食介助・服薬介助
- 09:00 記録・日勤スタッフへ申し送り
- 09:30 退勤
休憩・仮眠のルール:法定は1時間、実務では2時間が主流
労働基準法第34条では、労働時間が8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えることが義務付けられています。16時間夜勤でも法定の休憩は1時間で足りますが、実務では「1時間休憩+1時間仮眠」の合計2時間を設定している施設が多数派です。日本看護協会のガイドラインでも、16時間夜勤には2~3時間の休憩・仮眠が推奨されています。
ただし、仮眠中でもナースコール対応や巡視義務が課される場合は、法律上「労働時間」として扱われる点は押さえておきましょう。
施設種別ごとの夜勤の違い
同じ「介護施設の夜勤」でも、施設種別によって仕事内容と負担感は大きく変わります。派遣で夜勤に入る前に、自分に合う施設を選ぶ視点を持っておきましょう。
有料老人ホーム:複数体制で新人でも入りやすい
入居者数が多く、夜勤は2~4人体制で回すのが一般的です。役割分担ができるため、夜勤経験が浅い方でも比較的入りやすい施設種別です。介護度は中程度で、身体介助と見守りのバランスが取れています。
グループホーム:1ユニット9名・1人夜勤が定番
認知症の方が入居する少人数型施設で、1ユニット定員9名に対して夜間は職員1名の配置が基準です。認知症ケアの経験がある方に向いています。1人で対応するため、緊急時の判断力と落ち着いた対応が求められます。
特別養護老人ホーム:介護度が高く体力必要・時給高め
要介護3以上の入居者が中心のため、身体介助の比重が大きく体力を使う施設種別です。その分、日給・時給は高めに設定されています。オムツ交換や体位変換など身体介護の技術が身につきます。
サービス付き高齢者向け住宅:見守り中心で負担が軽め
自立度が高い入居者が中心のため、業務は巡回・見守り・緊急時対応が中心になります。身体介助の頻度は少なく、比較的負担が軽い夜勤です。「まず夜勤に慣れたい」という方の入口として選ばれることが多い施設種別です。
介護派遣で夜勤を選ぶ5つのメリット
夜勤を「派遣で」入るからこそ得られるメリットを整理します。
1. 日勤より圧倒的に高収入
日勤の派遣が時給1,500円前後なのに対し、夜勤専従は1回3万円台の日給で働けます。時間あたりの単価が高いため、短期間で目標収入に到達しやすい働き方です。
2. 少ない出勤日数でしっかり稼げる
週2回の夜勤で月20万円台、週3回で月30万円台が視野に入ります。Wワーク・家事育児との両立や、他の日を趣味や学習に充てたい方に向いています。
3. 生活リズムを安定させやすい
夜勤専従なら「夜働いて昼寝る」パターンを固定できます。日勤と夜勤が混在するシフトよりも、体調管理がしやすいと感じる方が多くいます。
4. 派遣会社の担当者が施設情報を事前に開示
夜勤で最も気になるのは「1人夜勤か複数体制か」「仮眠室があるか」「利用者の介護度や認知症の有無」などの実態情報です。派遣なら、これまで多くの夜勤スタッフを送り込んでいる担当者から求人票に載らない情報を事前に聞けるのが大きな強みです。
5. 契約更新の区切りで施設を変えられる
1つの施設に縛られず、契約更新のタイミングで別の施設に移れます。「思っていた業務と違った」「体力的に厳しい」というときも、次の契約から別の施設に切り替えられるので安心です。
デメリットと対策
夜勤専従には確かにきつい面もあります。事前に知って対策を立てましょう。
体力面:連続勤務による腰痛・睡眠障害のリスク
16時間の勤務を続けると、腰痛や慢性的な睡眠不足につながる方もいます。対策としては、連続で入らずに間隔を空ける、月8回を超えるペースは避ける、休みの日は日光を浴びて生活リズムを整えるといった工夫が有効です。
少人数体制のプレッシャー
特にグループホームなど1人夜勤の施設では、緊急対応の責任が重くのしかかります。就業前に緊急時マニュアルの内容を確認し、経験豊富なスタッフが日勤で控えている施設を選ぶことでリスクを下げられます。
レク・個別ケアの経験は積みにくい
夜勤専従は業務が固定化されるため、レクリエーションや個別ケアの経験が積めません。将来ケアマネジャーやリーダー職を目指す方は、キャリア設計の中で日勤経験を積むタイミングを検討しておきましょう。
介護派遣の夜勤に向いている人・向いていない人
これまでの内容を、判断しやすい形にまとめます。
介護派遣の夜勤が向いている人
- 効率よく短期間で収入を確保したい
- 別の本業があり、両立のため出勤日数を減らしたい
- 夜型の生活リズムが苦にならない
- 体力に自信がある
- 黙々と作業に集中するのが好き
介護派遣の夜勤が向いていない人
- 睡眠リズムを崩すと体調不良が出やすい
- レクリエーション中心の関わり方をしたい
- 未経験で、いきなり1人夜勤に不安がある
派遣で夜勤に入る前に知っておくこと
「1日だけの夜勤派遣」は法律で原則できない
意外に知られていませんが、雇用期間が30日以内の「日雇派遣」は労働者派遣法で原則禁止されています。2012年の法改正で、派遣会社・派遣先の両方で雇用管理が十分に行われず労災リスクが高いという理由から禁止されました。
例外として日雇派遣が認められるのは、次のいずれかに当てはまる労働者に限られます。
- 60歳以上の方
- 雇用保険の対象にならない昼間学生
- 本人の年収が500万円以上で副業として働く方
- 世帯年収が500万円以上で、主たる生計者ではない方
週1回でも「31日以上の契約」なら派遣で夜勤専従が可能
大切なのは「1日単位の契約」ではなく「1か月以上の契約」であることです。週1回の夜勤専従でも、1か月以上継続して契約する形なら派遣として問題なく働けます。「今日1日だけの夜勤」を派遣会社経由で受けたい場合は、上記の例外要件に当てはまる必要があります。
就業前に確認すべき5つの実態情報
夜勤専従派遣で失敗しないために、就業前に担当者へ確認しておくべき情報です。
- 夜勤の人員体制(1人夜勤か複数体制か)
- 仮眠室の有無と男女別の分離状況
- 入居者の介護度・認知症の有無
- ナースコールの頻度(前任者からのヒアリング)
- 緊急時のオンコール体制(管理者や看護師の連絡先)
よくある質問(FAQ)
夜勤専従派遣は無資格・未経験でもできる?
可能ですが、無資格・未経験の場合は「まず日勤で経験を積んでから夜勤に移る」ルートを推奨します。夜勤は少人数体制で判断を求められる場面が多く、いきなり夜勤専従に入ると業務についていけないリスクがあります。介護職員初任者研修を取得すると応募できる求人と時給が大きく広がります。
夜勤専従は月何回まで入れる?体は大丈夫?
労働基準法上の明確な上限はありませんが、実務上は月8回(週2回ペース)が現実的な上限とされています。日本医労連の調査でも、月9回以上の夜勤は健康リスクが顕著に上がるという結果が出ています。無理のないペース設定は、派遣なら担当者と相談しながら決められます。
夜勤中に仮眠は取れる?休憩は?
労働基準法第34条により、8時間を超える勤務では1時間以上の休憩が義務付けられています。16時間夜勤の実務では、1時間休憩+1時間仮眠の合計2時間を設定している施設が多数派です。ただし仮眠中でもナースコール対応が求められる場合は、その時間は労働時間として扱われます。
16時間の夜勤って違法じゃないの?
合法です。変形労働時間制を導入している介護施設では、1週間の労働時間が40時間以内に収まっていれば、1日の労働時間が16時間になっても労働基準法違反にはなりません。ほとんどの介護施設が変形労働時間制を採用しています。
派遣の夜勤だけで生活できる?
介護福祉士・都市部・週2回ペースなら月収26万円前後になるため、生活はできます。ただし社会保険・有給休暇の対象になるには、週20時間以上・31日以上の雇用見込みが要件です。1回16時間の夜勤を週2回入れば週32時間となり、社会保険の対象条件を満たします。
まとめ:夜勤専従は効率よく稼ぎたい人の本命
介護派遣の夜勤専従は、日給28,000~37,000円と稼げる働き方です。少ない出勤日数で月20万~30万円台を目指せるため、Wワークや家事育児との両立に向いています。ただし体力と生活リズムの適応が前提で、施設種別ごとに負担感が大きく違います。
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