介護のニュースについて紐解いていくべく記事の執筆を担当させていただきつつ、ブログの運営と主任介護支援専門員の二足の草鞋で活動も継続中、居宅ケアマネとして奮闘中の
【公式】ケアマネ介護福祉士(【公式】ケアマネ介護福祉士 (@BWm7LDaUhfW1TPC) / X)と申します。
ご好評いただいているため、連載2年目に突入!!
ご感想をお待ちしております。
そんな連載39回目はコチラの記事について考えていきましょう⇩⇩
業界最大手のSOMPOケアがインド人材の採用を始めた。今後、外国人介護人材の中核と位置付けて受け入れを拡大していく方針だ。【Joint編集部】
SOMPOケアは9日、インドで育成した6人の介護人材が今月に初めて来日し、同社に入社したと発表した。今月26日から現場に配属する予定。将来的には年間100人規模の受け入れを目指す。SOMPOケアは昨年8月、インド政府系機関「NSDCI」と連携して介護人材の育成を現地で開始。約9ヵ月にわたり日本式介護の理解や介護用語の習得、異文化コミュニケーションなどの教育プログラムを展開してきた。昨年末には、実技研修用の「ナーシングケアラボ」も開設。来日前の実践力を高めてきた経緯がある。
現在、1期生として来日した6人は約3週間の導入研修を受講中。研修を担当する職員は、「真面目で吸収力があり、すでに現場で活かせる知識や技術を習得していると感じる」と語る。研修を受けるインド人材からは、「介護現場で働くのがとても楽しみです。日本は安心できるので生活も楽しみ」との声が聞かれた。
これまで多くの外国人材を受け入れてきた経験を踏まえ、SOMPOケアは全ての職員にとって働きやすい職場環境づくりに力を入れてきた。外国人材の受け入れに携わる海外事業室長は、「日本とインドでは文化・慣習などの違いもあるので、そうしたことを乗り越えられるよう研修などでサポートしている。来日した人は非常に勤勉で真面目。みんな介護福祉士を目指したいと言ってくれている」と話した。
鷲見隆充代表取締役社長 CEOは、「日本は人材が不足しているが、インドには働く場所がなかなかないという実情がある」と説明。「日本の介護現場を通じてお互いの社会課題の解決につなげられたら」と述べた。
介護業界は外国人人材を積極採用しているが…
昨今の介護業界は最低賃金の引き上げもあり日本人の採用が困難な状況。
そこで外国人技能実習生の引き受けを積極的に行うのが主流となっています。
ただ、それも過去の話。
最近は情勢も大きく変わり始めています。
外国人も来ない日本の経済
最近まではアジアでダントツの経済とインフラを有していた日本は憧れの的。
フィリピンやインドネシアを中心に日本の整った環境で働くというのは一種の栄光ルートでした。
介護業界においても、母国で日本語をある程度習得し、日本にきて働く。
資格を取って、永住して、母国に残した家族のために送金する。
長期休暇を取って帰国。
母国では英雄扱い。
そんな黄金ルートを目指して外国の方々が働きに来ることが多かったんですが、今は日本を選ぶ外国の方が極端に減っている状況です。
円安で最大の魅力がなくなる
なぜみんな日本にきて働きたかったか。
もちろん治安の良さや高い技術というのも候補の一つなのかもしれませんが、実際はもっと現実的な理由。
日本で働いて貯めたお金を母国に送金すれば大金だから。
5年前は1万円をフィリピンに送れば為替レートで5000ペソ。
それが今は同じ1万円を送金したにしても3800ペソと大きく下がっています。
余りに為替負けしすぎており、一部の外国人の方は日本円が上がるまでと、送金せずに手元に残しているという話も聞くくらいです。
円安により、日本で働いても昔より全然儲からない。
だったら日本語を勉強するのではなく、イギリス英語を勉強してオーストラリアで介護をした方がお金になるという状況…。
外国人の労働力に頼るべきか否かという議論を日本がしている間にいつの間にか外国人が見向きもしなくなったというのが最近の介護業態と経済の関係性による結果という所でしょうか。
インドは人口余りが始まっている
そんな中でインドだけは別…。
インドは急速な人口増加によって貧困問題や格差社会というのが現実問題として大きく取り上
げられています。
一部のインド人は、アメリカと時差が12時間ちょうどあることを利用し、アメリカの人が休んでいる夜にリモートで印度人が仕事をするというIT関係の働き方が注目を集めています。
アメリカドルでの給料はインド人にとって超絶高値でありますが、そんな夢のような働き方とお金を手に入れられるのはごく一部の人達だけ。
多くの人は人口増加により、仕事がなかったり家族が多すぎて養うのに必死という状況。
もちろんこんな人口増加は長く続かないでしょうけれど、この問題を解決するために、インド側も外国での就労をしてもらった方がいい。
日本としても人材確保をしたいという所でマッチしているのでしょう。
インド政府とコラボしているSOMPO
また、インドネシア、フィリピン等から日本へ働きに来る人たちはブローカーといわれる仲介業者が間に入り、人身売買のようなことだったり多額の手数料を本人からとったりとトラブルがみられ、世界でも問題視されていました。
そんな中で、インド政府というしっかりとした後ろ盾をもってSOMPOケアはこのプロジェクトを前々から用意していたという所。
流石、先見の瞑があるっていう感じですね。
インド国内で育成
しかも画期的なのは、従来行われていた技能実習生や特定技能の制度を利用する場合、一定の日本語検定以上等の状況はあるものの文化の違いや風習っていう面ではあまり共育がされない印象。
故に日本に溶け込むっていう生活部分が難しいのが現状。
その辺が理由かは定かではありませんが、技能実習生の一部が就労している所から離れ、食べるものに困ったり母国へ送金するために犯罪を犯しているという事で問題視されていたりもしますね。
その中で、SOMPOケアさんはなんと、インド国内にいる時から日本に馴染みやすいような教育プログラムを作り、日本でスムーズに働けるようにするっていう取り組みを開始しており、今回はその第一号生が日本に来たというニュースになります。
インドの実習生=SOMPOケアが確立されそう
もし、今回の一期生が順調に日本へ馴染んで、長らく働くことが出来た場合、現状の介護業態で頭一つ出ているSOMPOケアが独り勝ちの牙城を更に強固なものにしそうな雰囲気ですね。
実際問題、介護業界の倒産理由はもちろん経営のうまさっていう部分が大きいのですが、その次に多いのが人材確保だと【公式】ケアマネ介護福祉士的には思います。
事業を継続させようにも加速させようにも一番必要になるのは人間。
しかもそれが今はなかなか集まらないっていうのが現状。
人が集まらないから派遣や紹介業者を利用して採用コストがかかる。
採用コストがかかるからキャッシュが上手く回らなくなり赤字になったりする。
そんな形で、介護業界は人が居て成り立つ商売ですが、その人を集めるというのがとても難しい。
その中で、インドは人口爆発で働き口に困っている人が多く、貧困問題も広がっている。
従来の特定技能制度等では、しっかりと日本語や日本の文化を勉強して日本に行けそうな優秀であろう人間しか乗れない制度。
しかし、優秀な人間は欧米諸国で稼ぐ。
そのねじれた理想と現実で上手くいっていない技能実習制度をそのまま利用しつつ、自社でインドにいる間に教育を行う。
誰も損しない素晴らしいシステムが構築されている。
しかもインド政府公認…。
1期生のパフォーマンス次第ではありますが、ある程度の成果があれば来年度からは更にインド政府の後押しだったりが強くなりインド人がSOMPOケアで働くという形が出来上がるでしょう。
人材で有利なSOMPOケアが独り勝ちになる?
日本の介護業界は万年人手不足で25万人が不足するという試算が出ている形にはなっていますね。
その中で、インドから安定的に人材を確保できるとなればSOMPOケアが人材面で有利になる。
今後、SOMPOケアがさらに勢力を伸ばしていくことは間違いないでしょう。
介護は外国人が行う施設が誕生?
遅かれ早かれではありましたが、今回、SOMPOケアがそのモデル運用を始めようと思っている様子ですね。
以前から介護業界は外国人の人材を積極的に取り入れようという所で、今回は長らく封印していた訪問介護の外国人登録を一定のスキル、経験があれば許可することとしていました。
これにより、サ高住でも外国人が働けるようになるため、一部の施設では外国人のみのスタッフという可能性があるなという所でしたが、これが現実となったわけですね。
今後、SOMPOケアが行うモデル事業が成功すれば、全国に波及するでしょう。
現状でも、全国チェーンのサ高住が軒並み利益を上げ、小さなところは職員が集まらずに負け組になりつつあります。
これが更に加速する可能性が考えられますね。
日本人の介護スタッフも変革が必要
外国人の流入が増え、もしも介護職が外国人でもいいよねという雰囲気になった場合、賃金の高い日本人介護職員は大多数が不要になります。
そのため、日本人の介護スタッフには介護の技術だけでなく、日本人の介護スタッフがいいと思われる何らかの理由が必要になりますね。
対人スキルと接遇や礼儀が必要になる
外国人と日本人。
同じ身体介護が出来るようになると仮定した場合、日本人が優位に立てるのは対人スキルと接遇や礼儀という日本人特有の部分になるでしょう。
認知症ケアにとって、言葉の言い回しというのは大きなディスアドバンテージになることは必須。
言葉の言い回し一つで大きく人の心は変わるでしょう。
また、接遇や礼儀というのは外国から来た方々が介護技術を駆使しながらそれを自然と行うにはなかなか訓練が必要と思われます。
そのあたりで、接遇と礼儀を重視する方や富裕層が費用が掛かっても日本人介護スタッフの居る施設にというマインドになるでしょう。
外国人スタッフの多い施設VS日本人スタッフの多い施設の構図
もしかしたらそうなるかもという半分以上絵空事だった外国人スタッフのみ、または大半の施設というのが現実味を帯びてきました。
そうなれば、外国人スタッフが多い施設は最低賃金ギリギリで安い施設。
日本人が多い施設は食費や居住費を割高にでもしてある程度ホスピタリティを高めた富裕層が利用する施設に分かれるでしょう。
より一層、サ高住も今現在はホスピタリティの高いホテル系、医療依存度が高い方を引き受ける医療系、ターミナルや難病を対象としたホスピス系と多様になっており、その中でも費用の格差というのが出てきています。
多種多様なものになっていく老後の住処に対して、特別養護老人ホームや他の入居施設も特色を作り出し、対向していかなければ潰れる時代。
昔の栄光にしがみつき、利用者獲得へ向けた施策を打ち出さない施設は沈んでいくだけでしょう。
介護業界は外国人と機械化へシフトする中で介護職員も変わらなければいけない
多種多様な施設が出てくる中で、介護職員もそれに順応していかなければなりません。
介護技術の面で言えば、様々な機器を有効活用できるオペレーターのような役割。
外国人の方々が現時点では難しいであろう日本人らしいイントネーションや言い回しをフォローするジェネラリスト的な役割。
外国人の方々が日本で暮らしやすいよう、日本に馴染めるようにする管理人的な役割を担い、
施設の内外から会社を、ひいては日本を支えていく縁の下の力持ち的な人間も必要になってくるでしょう。
また、施設のコンセプトに合わせ、時にはコンシェルジュ、時にはディーラー、またある時は家族や親類になれる俳優力、女優力が必要になるのでしょう。
ただ決まった介護をやっていけばいい。
目の前のトラブルをシューティングしていくだけでいい。
そんな時代はとっくに終わっています。
今は空前の働き手不足だから働けているだけ。
機械や外国人によって働き手不足が解消された時に変わろうとしてもその時には遅い。
この先の未来を予測し、今後も必要とされるスタッフであり続けるために、自身がどんな変化をするべきか?
どんな方向に走るべきかを考える時期に差し掛かっているでしょう。
この記事をみている皆様は一足先の未来を見据え、変わっていく必要があるでしょう。
この先にどんな介護業界が待っているかはここにアップされる記事を欠かさずチェックしていただければある程度は把握できるでしょう。
今後の業界を見据え、どの道に進むか?
そのためにどんなことをして、どんなスタッフになるか?
漠然と働くのではなくビジョンをもって働ける心をもって日々を過ごせる方が一人でも増えていただければ幸いです。
この記事を書いた【公式】ケアマネ介護福祉士のプロフィール
大規模法人にて、グループホーム、老人保健施設、通所リハビリテーションにて介護職員として従事。
経験を活かしながら介護支援専門員(ケアマネジャー)を取得し8年ほど従事。
その後自身の転居をきっかけに、相談員、介護職員を兼務しながら施設ケアマネとして5年間勤務。中間管理職を経て居宅ケアマネへ転身。
現在は主任介護支援専門員として日々子育てと仕事に全力で奮闘中。同時にブログも運営中。
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