介護職の履歴書の書き方は?志望動機や自己PRの例文を用いて解説!

この記事は、介護職へ転職する方向けの履歴書の書き方ガイドです。転職で最初の関門になるのが履歴書です。「介護福祉士の資格はどう書けばいいの」「志望動機が思い浮かばない」と悩む方は多いものです。書き方ひとつで採用担当者への印象は変わります。この記事では、介護福祉士・介護職の履歴書の基本ルールから項目別の書き方、そのまま使える志望動機・自己PRの例文までを、2026年7月時点の最新情報で解説します。

この記事でわかること

  • 履歴書と職務経歴書の違い
  • 介護職の履歴書を書くときの基本ルール(用紙・写真・年号など)
  • 氏名・住所・学歴職歴・免許資格欄など項目別の正しい書き方
  • 未経験/経験者/施設形態別の志望動機の例文
  • 自己PR欄の書き方と例文
  • 未経験・ブランク・転職回数が多い場合の対処法
  • 履歴書でやりがちなNG例

履歴書と職務経歴書の違い

応募書類には「履歴書」と「職務経歴書」の2種類があります。それぞれ役割が異なります。混同しやすいので、まず違いを押さえましょう。

書類 役割 主な内容
履歴書 基本プロフィールを伝える 氏名・住所・学歴・職歴・資格・志望動機など
職務経歴書 これまでの仕事内容や実績を詳しく伝える 勤務先ごとの業務内容・担当範囲・スキル・実績など

履歴書は「基本情報」をまとめる書類です。経験を具体的にアピールするのは職務経歴書の役割です。2枚はセットで考えると整理しやすくなります。作り方は職務経歴書の書き方をご覧ください。

介護職の履歴書を書くときの基本ルール

項目別の書き方の前に、すべての履歴書に共通する基本ルールを確認しましょう。ここを外すと、内容以前に評価を下げてしまいます。

用紙・サイズとフォーマット

用紙はA4またはB5が一般的です。指定がなければ、厚生労働省が公開している履歴書様式例を使うと安心です。かつて広く使われていたJIS規格の様式は、2020年7月に日本規格協会の解説から削除されました。これを受けて厚生労働省が新たに作成した様式例は、性別欄が任意記載になり、「通勤時間」「扶養家族数」などの項目が廃止されている点が特徴です。応募先の指定があるときは、必ずその指示に従いましょう。

パソコン作成と手書き

以前は手書きが主流でしたが、現在はパソコン作成でも問題ない職場がほとんどです。採用担当者への調査でもPC作成を支持する声が増えています。読みやすさや修正のしやすさからも実用的です。一方で「人柄を見たい」と手書きを好む施設も残っています。指定があればそれに従い、なければパソコン作成で差し支えありません。

写真

写真は3か月以内に撮影したものを使います。スーツなど清潔感のある服装で写りましょう。介護職は人と接する仕事のため、明るい表情や清潔感が好印象につながります。サイズは縦40mm+横30mm程度が一般的です。スナップ写真やプリクラは避けます。裏に氏名を書いておくと安心です。

日付・年号・筆記具などのルール

  • 日付:書いた日ではなく、提出日(郵送なら投函日、持参・面接当日ならその日)を記入します。
  • 年号の統一:西暦(2026年)と和暦(令和8年)はどちらでも構いませんが、履歴書全体でどちらかに統一します。
  • 筆記具:手書きの場合は黒のボールペンや万年筆を使い、消せるボールペンは使いません。
  • 修正液はNG:書き間違えたら修正液や修正テープを使わず、新しい用紙に書き直します。
  • 空欄を作らない:該当がない欄は空欄のままにせず「特になし」と記入します。

項目別の書き方

ここからは各項目を、介護職ならではの注意点を交えて解説します。

氏名・日付・住所

氏名はふりがなを忘れずに記入します。欄が「ふりがな」ならひらがな、「フリガナ」ならカタカナで書きます。住所は都道府県から建物名・部屋番号まで省略せず記入します。「丁目」「番地」を記号で略さず書くと丁寧です。電話番号は、日中連絡がつく携帯番号を記入します。

学歴・職歴

学歴・職歴は古いものから順に書きます。学校名・会社名は略さず正式名称で記入し、入学・卒業、入社(入職)・退職を分けて書きます。

  • 学歴は一般的に高校(高等学校)の入学から書き始めます。
  • 「○○高等学校 普通科 卒業」のように学科まで書きます。
  • 職歴は「○○株式会社 入社」「特別養護老人ホーム○○ 入職」のように記入します。
  • 退職は「一身上の都合により退職」、現在も在職中なら「現在に至る」と書きます。
  • すべて書き終えたら、最後の行に右寄せで「以上」と記入します。

在職中に転職活動をする場合の進め方は在職中の転職の記事も参考にしてください。

免許・資格欄

資格欄は、介護職の履歴書でとくに大切なアピールポイントです。取得年月の古いものから順に正式名称で記入し、略称や通称は使いません。代表的な資格の書き方は次のとおりです。

資格・免許 履歴書での書き方(正式名称)
初任者研修 介護職員初任者研修 修了
実務者研修 介護福祉士実務者研修 修了
介護福祉士 介護福祉士登録証 取得(または「介護福祉士 取得」)
ケアマネジャー 介護支援専門員 登録
普通自動車免許 普通自動車第一種運転免許 取得

記入時のポイントは次の3つです。

  • 取得年月:研修は「修了年月」、介護福祉士は登録証に記載の「登録年月」を書くのが確実です。合格年月と登録年月は数か月ずれることが多いため、手元の登録証で確認してから記入しましょう。
  • 運転免許:送迎業務がある施設では強みになります。AT限定なら「(AT限定)」と添えます。
  • 勉強中の資格:取得見込みがあれば「○○資格 取得に向けて勉強中」などと書き添えると意欲が伝わります。

本人希望欄

勤務時間や勤務地など譲れない条件があれば簡潔に書きます。なければ「貴社(貴施設)の規定に従います」と記入し、空欄にはしません。給与や待遇の細かい要望は、この欄に書かず、面接で相談するのが基本です。

志望動機の書き方とコツ

志望動機は、採用担当者がもっとも注目する項目です。「なぜこの施設なのか」が伝わるよう、応募先の理念や特徴に触れて書きましょう。次の流れで組み立てると説得力が増します。

  1. その施設を選んだ理由(理念・特徴への共感)
  2. 自分の経験や強み
  3. 入職後にどう貢献したいか

以下、状況・施設形態別の例文を紹介します。応募先に合わせて言葉を入れ替えてご活用ください。なお、面接での深掘り質問への備え方は面接でよく聞かれる質問の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。

未経験から介護職に応募する場合

「祖母の介護をきっかけに、人の暮らしを支える介護の仕事に魅力を感じ、未経験ながら挑戦したいと考えました。貴施設の『その人らしい生活を大切にする』という方針に強く共感しております。前職の接客業で培った傾聴力を活かし、利用者様に寄り添える介護職員を目指して一日も早く戦力になれるよう努めてまいります。」

経験者が特別養護老人ホームに応募する場合

「特別養護老人ホームで5年間、身体介護を中心に従事してまいりました。看取りケアに力を入れている貴施設の取り組みを知り、これまでの介護経験を活かしたいと考え応募いたしました。培った介護技術とチームで支え合う姿勢を活かし、利用者様とご家族に安心していただける支援を提供したいと考えます。」

経験者が訪問介護(デイサービス)に応募する場合

「入所施設で3年間勤務する中で、利用者様お一人おひとりの在宅での生活をより深く支えたいという思いが強くなりました。地域密着で自立支援に力を入れている貴事業所の方針に魅力を感じています。これまでの介護経験を活かし、ご自宅での暮らしに寄り添う支援に取り組んでまいります。」

自己PR欄の書き方と例文

自己PRは「自分にどんな強みがあるか」を伝える欄です。介護職では傾聴力・体力・チームワーク・観察力が評価されやすい傾向です。エピソードを添えると説得力が増します。

例文:「私の強みは、相手の小さな変化に気づく観察力です。前職の介護施設では、様子の違う利用者様の体調変化にいち早く気づき、看護師に報告して早期対応につなげた経験があります。ささいなサインを見逃さない姿勢を大切にし、利用者様が安心して過ごせる環境づくりに貢献したいと考えております。」

未経験・ブランク・転職回数が多い場合の対処

経歴に不安があっても、書き方の工夫で前向きな印象に変えられます。

  • 未経験:前職で培ったコミュニケーション力や体力を「介護でどう活かせるか」に変換して伝え、学ぶ意欲も示します。
  • ブランクがある:育児や家族の介護などブランクの理由を簡潔に書き、復帰への意欲を添えます。空白期間に得た気づきを前向きに伝えます。
  • 転職回数が多い:一つひとつの理由を細かく書く必要はありません。経験を通じて何を身につけ、応募先で長く貢献したい意思を示すことが大切です。

履歴書でよくあるNG例

最後に、採用担当者の印象を下げがちなNG例を確認しておきましょう。

NG例 正しい対応
会社名や資格を略して書く 「介護福祉士」「介護職員初任者研修 修了」など正式名称で書く
修正液で訂正する 書き間違えたら新しい用紙に書き直す
志望動機がどの施設でも通用する内容 応募先の理念や特徴に触れて書く
空欄が多い・写真がない 空欄は「特になし」と記入し、写真は必ず貼る
西暦と和暦が混在している どちらかに統一する

なお、履歴書をメールで送る場合はPDF形式にします。ファイル名に「氏名+履歴書」を入れるのが基本のマナーです。

提出前チェックリストと採用担当者が見るポイント

書き上げたら、出す前に最終確認をしましょう。介護施設の採用担当者が履歴書のどこを見ているかを知ると、押さえどころが分かります。

採用担当者が重視するのは、主に次の3点です。第一に資格欄。介護福祉士や実務者研修の有無で、任せられる業務が変わるためです。第二に志望動機。「自施設をなぜ選んだか」が見られています。第三に基本マナー。誤字や空欄、写真の有無に、ていねいさが表れます。

提出前に、次の項目を上から順に確認してください。

  • 写真は3か月以内に撮影し、清潔感のある服装で貼ってあるか
  • 日付は提出日になっているか
  • 西暦と和暦が、全体で統一されているか
  • 資格は正式名称で、取得年月とともに書いてあるか
  • 志望動機が、応募先の理念や特徴に触れた内容になっているか
  • 空欄を残さず、該当なしは「特になし」と書いてあるか
  • 会社名・施設名・担当者名に誤りがないか
  • メール送付ならPDF形式で、ファイル名に「氏名+履歴書」を入れたか

応募する施設によって、求められる強みは少しずつ違います。送迎のある施設では運転免許、看取りに力を入れる施設では関連の経験が響きます。求人内容を読み、自分のどの経験が活きるかを志望動機に重ねると、説得力が増します。

参考(一次情報)

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まとめ

履歴書は、3つのポイントを押さえると印象がよくなります。基本ルールを守ること、資格欄を正式名称で正確に書くこと、応募先に合わせた志望動機を添えることです。未経験やブランク、転職回数が多い場合も、書き方の工夫で前向きにアピールできます。今回の例文を参考に、あなたの魅力が伝わる履歴書を仕上げましょう。

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