介護のニュースについて紐解いていくべく記事の執筆を担当させていただきつつ、ブログの運営と主任介護支援専門員の二足の草鞋で活動も継続中、居宅ケアマネとして奮闘中の
【公式】ケアマネ介護福祉士(【公式】ケアマネ介護福祉士 (@BWm7LDaUhfW1TPC) / X)と申します。
ご好評いただいているため、連載2年目に突入!!
ご感想をお待ちしております。
そんな連載33回目はコチラの記事について考えていきましょう⇩⇩
政府は新年度から、技能実習や特定技能の枠組みで働く外国人が介護保険の訪問系サービス(*)に従事することを新たに認める。技能実習は4月1日にも、特定技能は4月中にも解禁する。【Joint編集部】
* 訪問介護、夜間対応型訪問介護、定期巡回・随時対応サービスなど。原則、介護事業所・施設などでの実務経験が1年以上ある外国人を対象とする。訪問系サービスの事業所には、必要な研修・訓練の実施やキャリアアップ計画の策定、相談窓口の設置などを義務付ける。
26日に開催された自民党の合同会議で、こうした案を提示した。この合同会議での了承や政府の閣議決定、パブリックコメントなどのプロセスを経て、正式に決定する。
技能実習や特定技能の外国人は現行、利用者の住まいでマンツーマンのケアにあたるという特有の難しさなどを踏まえ、訪問系サービスへの従事が認められていない。
政府はホームヘルパーの確保に向けて、この規制を条件付きで緩和する。今後、大手企業の事業所などを中心として、外国人の活用を図る動きが広がる可能性がある。
外国人に訪問系サービスで働いてもらう際の条件は、これまで厚生労働省の検討会や出入国在留管理庁の有識者会議などで具体的に検討されてきた経緯がある。
日本人と同様に、初任者研修の修了などの資格を有することが前提。事業所は要件として、
◯ 訪問系サービスの業務の基本事項などに関する研修を行う
◯ 一定期間、責任者らが同行するなど必要な訓練を行う
◯ 外国人に業務内容などを丁寧に説明して意向を確認しつつ、キャリアアップ計画を作成する
◯ ハラスメント対応のため相談窓口の設置などを進める
◯ 不測の事態が生じた場合も適切に対応できるよう、必要なICT環境を整備するなどが求められる。
外国人の訪問介護が4月から解禁で外国人ヘルパーが急増?
今回のニュースを要約すると一定条件を満たせば今まで禁止されていた外国人技能実習生や特定技能の外国人の方々も訪問介護スタッフとして働けるということですね。
外国人の方々がどんな制度を使って日本に来ているかによって違いますが、早ければ4月から訪問介護スタッフとして働けるという話。
では実際、四月から介護業界はどんなことになるのか?
その辺を考えていきましょう。
外国人ヘルパーの門は開いたがかなり限定的
一応制度上は今まで禁止されていた外国人が訪問介護スタッフとして働くことが出来なかった所を四月からは可能となるわけではありますが、現状としてはまだまだかなり限定的なものになるでしょう。
その限定的な理由をいくつか解説していきます。
①施設等で一年以上働かなければならない
外国人の方々は色々な制度を使って日本の技術を習得する名目で日本で仕事をしていますがあくまで勉強という名目。
技能実習生等の多くの制度において一定期間内に介護福祉士を合格しないと日本にいる資格が失われています。
故に外国人の実習生さんたちが目指すところは試験合格。
その中で施設で1~2年働いて、訪問介護として働くっていうのは実習生に対してものすごい負荷がかかると思われます。
正直なところ、外国人の方々に勉強させる気なんかなくて数年間の使い捨てという感覚じゃないとそんな異動人事をしないんじゃないかと世間に思われてもおかしくないんじゃないかとさえ思ってしまいます。
もちろん在宅介護を勉強するという意味でも必要な部分であるかもしれませんが…。
②訪問介護は常に一人
これは以前から言われていたことではありますし、禁止になっていた理由です。
施設での介護と違って、訪問介護に関しては基本的に一対一。
日本語の壁というものにぶち当たった時に誰も助けてくれません。
特に高齢者は活舌が悪かったり正しい日本語で外国人に伝わるように言い換える能力等も不通に比べて難しいことが予測されます。
また、家庭に入っての支援ですから基本的には日本の生活様式を理解していないといけない。
ぱっと思いつく事例であれば、スリッパをはいたまま畳は上がってはいけないとか、厳しい家だと畳の縁は踏んじゃいけないとか、日本人でさえ理解しがたいルールがあったりもします。
そんなところまで順応できる外国人さんはもはや日本人以上に日本人だなっていう感じですね。
介護福祉士の勉強をしつつ、日本の文化をそこまで理解できる秀才はいくら技能実習生として選抜された方々といえどそれほど多くないでしょう。
③そもそも転職禁止
個人的にはここが大きな理由かなと思います。
技能実習生や特定技能の方々はやむを得ない事情以外は基本的に転職が許されない制度になっています。
つまり、働いている法人、企業において少なくとも最初の一年は入居施設等で働き、同企業内で運営されている訪問介護の事業所に異動する以外は訪問介護スタッフとして働くことが難しいのが現状です。
現状、訪問介護事業所の倒産件数は増加の一途を極め、技能実習生や特定技能の外国人を受け入れるような企業でも不採算部門であることが多い訪問介護の事業所自体を持っている可能性もそれほど多くはないかなっていう所になりますね。
外国人の方々に新しい仕事を覚えてもらうまでのコスト、時間をかけてまで赤字部門に投入するメリットを考えればデメリットの方が大きい気がします。
それでも外国人ヘルパーが爆増しそうな所は?
様々な原因はあるものの、訪問介護という仕事を外国人実習生の皆さんが一定条件を満たせば働けるシステムにしたにした所で実際に訪問介護スタッフとして従事してもらうことはほとんどないのが現状。
それでも、こういった所であれば外国人訪問介護スタッフが増えるだろうなっていう場所があります。
サービス付き高齢者向け住宅を持っている大手は選択肢が広がる
そんな外国人実習生さん等が訪問介護スタッフとして働くことが現状として薄いなという印象ではありますが、一カ所だけは多分増えるかなっていう所…。
可能性がある場所はサービス付き高齢者向け住宅になりますね。
大手の企業さんや法人さんで、施設系の箱物を運営しながら同時にサービス付き高齢者向け住宅であれば可能性はあるでしょう。
今まで禁止されていた外国人の方々を訪問介護スタッフとして働かせられない以上、サービス付き高齢者向け住宅は日本人のみしか働けませんでした。
正直なところ、サービス付き高齢者向け住宅という、アパートにデイサービスと訪問介護事業所がくっついているというようなシステムの所であれば訪問介護事業所のスタッフとして働くのは事実ですが実際は施設の入居者さんの支援と大きくは変わりません。
かなり限定はされますが、施設系とサービス付き高齢者向け住宅を持っていて技能実習生を受け入れている法人、企業さんであれば可能かもしれませんね。
【公式】ケアマネ介護福祉士の考察
ここまでは今年の4月から始まる新たな法案と、その影響についてご説明させていただきましたが、非常に限定的であり現時点では介護業界に影響を与えるようなものではないのが実際ですね。
ただ、少し先を考えて見てみましょう。
これを機に法律が改正されそう
そもそも技能実習生や特定技能等の制度を使って日本に来ていただいた外国人の皆さんですが、その扱いがまるで令和の奴隷制度だと外国から非難殺到で次々法律を変えている最中です。
確かに技能実習生の条件として転職禁止、介護職に関しては5年間で介護福祉士を合格しなければ母国に帰宅が確定。
更に、介護業界も例外ではありませんが、最低賃金以下の給与しか渡さないとか残業が禁止されているため、残業代を払わずに長時間労働をさせたりとで問題だらけ。
生きていくのにも全く足りない低賃金で長時間働かせた挙句に転職も副業も禁止で生かさず…。
そんなブラック企業から逃げ、働くこともできないので犯罪に手を染める…。
そんな負のスパイラルが目立つこの制度…。
早々に法律自体を改善をしなければなりません。
ここ数年で、業界をまたいでの転職は技能実習生の観点からみると許可することは難しいと思いますが、業界内の転職は解禁されるかなと思います。
これにより訪問介護事業所へ1年目から就労することも可能になるでしょう。
また、規制緩和にて入国できる外国の方々もおそらく国籍の幅も含めて増えるのではないしょうか。
外国人だけの施設が出来上がるのもあり得る
規制緩和が進めば、サービス付き高齢者向け住宅等で、もしかしたら実際にケアに当たるスタッフのほとんどが外国籍の方々という施設も増えてくる可能性があるでしょう。
更に日本の介護スタッフ不足が加速し、外国人スタッフの流入が加速すれば社会福祉法人等の特別養護老人ホームはスタッフがほとんど外国籍。
サービス付き高齢者向け住宅に関しても、外国人スタッフがほとんどの格安な施設と日本人スタッフだけの高級富裕層向けサービス付き高齢者向け住宅に分かれるという可能性も決して夢物語ではないでしょうね。
日本へ働きに来るメリットが維持できればの話
ただ、ここまでの話は全て外国の方々が日本の介護技術や労働環境、給与等にメリットを感じ、優秀な人材が流入するという前提の話。
近年は先進国としての魅力を失いつつある日本。
日本に来るメリットが無くなりつつあります。
こんなはずじゃなかったと悲鳴を上げ始めた
建前は日本の革新的な技術を習得するために来ていることにはなっていますが、体感的にはこれって建前なのかなっていう感じですね。
実際は東南アジアを中心とした外国人の方々は日本で働いて、得た収入を母国の家族を養うために送金しているっていう方々が大半という話です。
その中で、今起きているのは日本の経済が一人負けの状態。
外国人の方々はダイレクトに影響を受け、こんなはずじゃなかったと悲鳴を上げ始めているのが現状です。
物価上昇は知っての通り
もちろんではありますが、外国人だろうが日本人だろうが日本で済むために必要な生活費がめちゃめちゃ上がっています。
電気、ガス、水道、食費その他もろもろすべてが上昇。
もちろん技能実習生含め、給料が上がる業界なんて超ごく一部ですし、物価上昇以上に給料が上がっている所なんて本当にあるのかなっていうくらい…。
おかげで技能実習生が母国へ送るために貯めるお金が完全に減っている…。
でもそれ以上に予想外で日本に来る意味本当にあるの?
っていう理由がもう一つ…
円安が直撃
こっちの理由が深刻…。
一世代前であれば1ドル100円前後。
母国に1万円送れば100ドルだった時代…。
これが今は1ドル150円…。
1万円送っても67ドルに満たない…。
母国が仮にドルを使う国じゃないにしても、それだけ日本円の価値だけが下がっている状態…。
日本で働いて、大金を母国の家族に送るために働いているのにもかかわらず…。
これじゃ話が違うと外国人の方々は思っています。
しかも副業禁止…。
まあ建前が勉強のために来ているんだから副業禁止はわからなくもないんですけど、おかげで闇バイトや犯罪が増えそうなくらい外国人の方々はストレスが溜まっているんじゃないかと思ってしまいますね。
日本の円高が進むまで日本円のまま持っていて、高い時に交換すればいいだろって思う人もいるかもしれませんが、外国人の方々は日本に来るために借金までしてきている人も実際に多いと聞きます。
家族の明日食べるご飯のために送金せざる負えない状況。
こんな中で、敷居の高い制度を使ってまで日本で働いてくれる実習生や特定技能等の方々が今後増えていくというビジョンはなかなか難しいのではないでしょうか?
ただ、日本の介護人材不足はもう少子高齢化の影響で明らかに不足するのは目に見えている未来…。
外国人の方々を広く受け入れる必要がある日本で、この制度改革は第一歩。
それと同時に外国人の方々が日本で働くメリットを感じられるように経済の回復も急務となっている…。
外国人の受け入れ態勢が改善し、経済が回復したときに大きな介護業界の変化が訪れるかもしれませんがそれはもっと先の話かもしれませんね。
この記事を書いた【公式】ケアマネ介護福祉士のプロフィール
大規模法人にて、グループホーム、老人保健施設、通所リハビリテーションにて介護職員として従事。
経験を活かしながら介護支援専門員(ケアマネジャー)を取得し8年ほど従事。
その後自身の転居をきっかけに、相談員、介護職員を兼務しながら施設ケアマネとして5年間勤務。中間管理職を経て居宅ケアマネへ転身。
現在は主任介護支援専門員として日々子育てと仕事に全力で奮闘中。同時にブログも運営中。
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