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その5 「どんな施設、職場が自分に適しているか?」

西山喜代司

 医療技術の進歩と医療設備の整備により、日本国民の平均寿命は増加傾向!今では世界一の長寿国家となっています。反面、様々な問題が起因し、少子化が進んでいることも事実です。平均寿命が延びることは良いこと……とはいえ、高齢者にとって老化に伴う体力の低下は免れず、介護サービスの需要は今後さらに増えるものと予想されます。


 また、介護・福祉職の需要が高まり、介護・福祉の仕事自体、将来性がある職種として注目を集めています。介護・福祉分野への就職を希望する方も増えていますが、介護・福祉の仕事はサービスを提供する仕事の他にも、高齢者や障害者への生活全般の相談に応じたり、健康管理を担ったり、仕事の内容が様々であり、今後、既存事業の細分化や新たな介護・福祉事業が出てくると予想されます。


image さて、介護・福祉職として、高齢者施設で働くために、大切なのは、まず、どんな施設が自分に適しているかを知ることです。それには、こうした施設の種類や内容を調べなければなりません。種類としては……「特別養護老人ホーム」(65才以上であって、認知症や寝たきりなど、自分でご飯を食べたり、トイレに行けなかったりするお年寄りで、家では介護が大変な場合入所できる。食事、排泄、お風呂などの生活の手助け、機能訓練、健康管理などをしてくれる施設)、「養護老人ホーム」( 原則として、65才以上で、寝たきりではないけれど、誰かの手助けがないと、普段の生活が一人では、うまくできないお年寄りで、家庭環境や経済上、住宅事情又は身体的な理由により家庭で生活することが困難な方のための施設)、「軽費老人ホーム」(軽費老人ホームは、老人福祉法第20条の6に規定される老人福祉施設で、低額な料金で、家庭などの事情で自分の家において生活することが困難な者を入所させ、日常生活上必要な便宜を供与する施設。A型、B型、ケアハウスの3種類がある。A型−給食サービスつき、B型−自炊、ケアハウス−体が思うように動かないなど、一人で暮らすには不安がある人で、家族に手助けしてもらえない場合、入所できる)、「老人休養ホーム」(高齢者に低料金で健全な保養の場を提供することを目的に設置されている。子供から高齢者まで、誰もが安い料金で宿泊・休憩ができる公共の施設)、「老人保健施設」(病状が安定していて入院する必要はないけれど、機能訓練をしたり、介護が必要なお年寄りに入所してもらったり、家にいって訓練したりする施設)、「老人病院」(病気やけがなどで長期間治療が必要なお年寄り−療養型病床群か認知症のお年寄り−老人性認知症療養病棟が入院できる病院)、「有料老人ホーム」(民間の老人ホーム。希望すればたいてい入れますが、お金がかかる)、「グループホーム」(認知症対応型共同生活介護。認知症のお年寄りが5〜9人ぐらいでアパートや貸家で一緒に生活する。家庭的な雰囲気の中で、介護スタッフによる食事、お風呂、トイレなどの生活の手助けや機能訓練が受けられる)、「宅老所」(普通の家など小さい所で、家庭的な雰囲気でデイサービスをする、法律では決められていない施設)、「デイサービス」(通所介護。介護が必要なお年寄りやお手伝いの人が、日帰りで老人福祉施設に通い、食事やお風呂、レクリエーション、健康チェック、日常動作訓練などのサービスを受けられる)などがあります。


 関連施設としては……「在宅介護支援センター」(自分の家でお年寄りを介護している人が、24時間、介護に関する相談や指導が受けられ、お年寄りに必要なサービスが受けられるようにしてくれるセンター)、「訪問看護ステーション」(訪問看護サービスを提供するところ)、「社会福祉協議会」(全国社会福祉協議会の下に都道府県、市町村ごとにある半官半民の福祉団体)などがあります。


 さて、施設の種類がわかったら、次にその中でも、どんな職場が適しているか、自分自身に問いかけてみましょう。その施設の規模が大きいから、雰囲気が良さそうだから、賃金がよいから……といった理由で安易に決めないことが大切です。できれば、希望する施設を訪問し、見学なり体験なりさせてもらい、実際の現場を肌で感じてみるとよいかと思います。


西山 喜代司 プロフィール

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