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![]() ワタミ社長の渡邉様にお話を伺いました。 |
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| 第3回 |
6回連載
| 北上 |
実は昨夜、すぐ近くのホテルに泊まりまして和民さんで食べてきたのですけれども、私はもともと札幌なのですが東京へ来て6年目なのですが、和民さんは昨日の夜が2回目だったのです。
| 渡邉氏 |
それは少ないな。
| 北上 |
すみません。正直に申しあげまして、1回目に行ったときはあまりピンとこなかったのですけれども、昨夜行きましたら非常においしくなっていたのです。
| 渡邉氏 |
変わらないのだけれども。それは何年前ですか。
| 北上 |
東京に来たばかりですから5年ぐらい前です。
| 渡邉氏 |
そういうことがあるのです。うちは手づくりでしょう。だから何かがずれてしまうと全部狂ってしまうのです。5年前だとまだ主婦のパートさんが全部店で仕込みをしていたわけです。ですからちょっと間違えてしまうと全部おかしくなってしまう。それが手づくりの恐さですね。
| 北上 |
でも、家庭の味ですよね。「もう一つの食卓」ですか。
| 渡邉氏 |
「今日はお母さん、下手だね」という世界で終わればいいのですがお金を頂いているわけですから、終わらせてくれないでしょう。場合によっては「もう行かない」となってしまいますから、そこが恐いところです。
| 北上 |
食で脱線してしまいましたけれども、今日、実は、経営者としてもいちばん最後に質問させていただこうと思っていたことがありまして。
渡邉社長というのは客観的に見ても、ご自身はどういわれるかわかりませんけれども非常に成功なさっている方ですし、私は人格者だと思っているのです。おそらく最初から今のような考えとか境地には至っていなかったのではないかと、推測ですけれども思うのです。私が思うのは自分の天命を知ることといいますか、自分に与えられた使命というのは生きている以上必ずあると思うのです。そういうことはどういう段階で渡邉社長はお気づきになられたのか、どういうことが自分の使命だとお考えですか。
| 渡邉氏 |
私は今でも自分の使命、天命が全然わかりません。ただ、そうはいっても10歳のときから人間は何のために生まれて死ぬのだろうということを考え続けてきたし、そのあとボランティアとか多くの人との出会いとか、一方、このビジネスという世界なかで、いつの間にか自分の価値観のようなものができあがっていったのです。
不思議だなと思うのは一歩進むと一歩先が見えてくるのです。普通なら「店頭公開しよう」というと、店頭公開したらみんな、ほとんど多くの会社の社長さんたちというのはある程度お金も地位も手に入って一息ついてしまうわけです。私は店頭公開ができるなと思った瞬間に店頭公開はどうでもよくなっているのです。二部上場が見えた瞬間にどうでもいいし、いってしまえば今は2020年、一兆円の目標がありますがそれもどうでもいいわけです。私にとってははるか先が見えるのです。それはとても不思議です。
なぜこれほど、例えば教育再生会議にしても教育委員にしても、私にチャンスがくるのかなととても不思議です。すると神様がいるとしたら、こういうことを私にやらせようとしているのかなと思います。私がやりたいことというのはこの会社を1兆円グループに育てるプロセスのなかで多くの人を幸せにして、自分のライフワークとしては60歳まで戦って、そのあと教育に入っていこうと自分のなかで描いていたストーリーがあるわけです。60歳までに1兆円、そのあとは自分のお金を使って世界中に学校をつくっていく。そのための準備としてカンボジアを始め、郁文館を始めという状況だったのです。
にもかかわらず、今この段階でいろいろなチャンスがくるわけです。チャンスといいますか、自分の存在対効果を上げるような機会がたくさんくるわけです。なぜだろう、何をするのかなというように今は客観的に思っています。何が仕事なのだろうなと思いながら毎日全力で生きています。
| 北上 |
素晴らしいですね。
| 渡邉氏 |
まだわからないのだから、これからだと私自身は思っています。
| 北上 |
紙面の都合もありますので、渡邉様とのお話は第4回へと続きます。⇒
(第3回終了。)
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大切なことは糸ばあちゃんに教わった―渡邉美樹の介護事業の原点 渡邉 美樹 (著) 中経出版 (2007/09) |




